願かけ絵馬の考現学
〜第四十九講〜








  父さんへ
弘道合格を
一〇一五二必勝!
私の体から
出たよ
ありがとう

願主名なし
[福岡市 櫛田神社]
  久しぶりに意味不明の願いに出会った。
字詰め、行替えなどは原文の通りである。
弘道というのは当然、誰かの名前であろう。
何かの試験を受ける。
一〇一五二は、その受験番号だろうか。
そこまでは、まあ、よく判らないなりに、どうと言うこともないのであるが、次がどうにも解釈できない。
私の体から出たよって、いったい何が出たのであろう。
それは、弘道クンの受験と、どういう関係があるのか。
ありがとう、とは、何のお礼を言っているのか。
この言葉使いからすると、願主はどうも女性らしいのだが、この願主と「父さん」は文字通りの親子関係なのか。
それとも、妻が夫のことをそう呼んでいるだけなのか。
前半と後半は、まったく無関係なのか。
合格祈願なら、なぜ「父さん」へ?
ああ、悩む。
筆者のたくましい妄想力を持ってしても、いかなる仮説も立てられない難解きわまるサンプルであった。
[第五十講へ] [トップページへ] [第四十八講へ]