願かけ絵馬の考現学
〜第十二講〜








 
青森の男子3人と行まく(原文ママ)行きますように。
仙台の男子とも。
高校合格できますように。
  恵美 
[塩竃市 塩竃神社]
  「高校合格できますように」と言うのだから、まあ、普通に考えれば中学生の女の子であろう。
そして、この子は今、青森の男子3人と仙台の男子、合計4人と付き合っている訳である。
たった3行足らずの文章書くのに変な字ィ間違うなよ、などということは、この際言うまい。
高校進学よりも男女交際が大事なの?と、おお昔の教育ママみたいなことも、言わない。
しかし、である。
東北地方の距離感というか土地鑑がないので断言はできないが、青森と仙台といえば、相当な時間距離だ。
今、手元の地図で確認してみると、直線距離でさえ、ゆうに200km以上はある。
いかに東北新幹線も開通済みとはいえ、会うのに便利な距離とは言えまい。
この絵馬は塩竃神社に奉納されていた訳だから、女の子は塩竃市内か仙台市内、あるいはその近郊に住んでいると考えるのが妥当であるが、どこに住んでいるにせよ、青森のオトコと仙台のオトコを同時に相手にするというのは、とても中学生わざとは思えないのである。
それとも、アレだろうか。この子の言う「行まく」行くというのは、メール友だちとしての話なのだろうか。
真相は不明である。
ただ、どうもこの男子4人は、この女の子に手玉に取られているようなイメージが浮かぶのだが、読者のご意見はいかがであろうか。

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