願かけ絵馬の考現学
第百二十四講








 
この日本国家代々の
八百万の神仏祖霊の皆様
肉体を消されて生きる
全ての御魂様
暮らしを平和に
お守り下さいまして
ありがとうございます。
ほほえましく、おだやかに
安心してお鎮まり下さい。
すこやかに平らけく
霊界修業に励まれて下さい
  (無署名)
[大阪市 住吉大社]
  時々、こういう御仁がいるのである。
絵馬を奉納する神社の神様の守備範囲とは無関係に、自分の信じる世界を勝手に絵馬の中に展開して、一方的な話をして終わる。
住吉大社の神様も、さぞ扱いに困っておいでだろう。
筆者にしてもそれは同様で、どうにも扱いが厄介であるし、この絵馬の場合、論評も研究もする気が起らない。
「八百万の神仏祖霊の皆様」や「肉体を消されて生きる全ての御魂様」がいて、彼らが「暮らしを平和にお守り下さ」っていると思い、それがありがたいなら、それで良いことであろう。
「おだやかに安心してお鎮まり下さい」だの、「すこやかに平らけく霊界修業に励まれて」くれろだの、そんなことは余計なことである。
守ってもらっている分際で、エラそうなことを言わない方がいい訳である。
要するに、こういう言葉遣いをしてみたいだけなのか?

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