願かけ絵馬の考現学
〜第五十三講〜








  心理カウンセラーの資格を取得する為、
講座を受講できて、資格が取れますように
心からお願い申し上げます。
それから、現在経営している博多中洲の
○○ビル5F「憩」に沢山のお客様が
来店くださって、店の営業が維持でき、
繁栄いたしますように、心から
お願い申し上げます。
世界中から戦争が無くなり、人々が
平和で豊かで幸せになりますように。

福岡市中央区○○4丁目5−8−605号
吉本敏美
[福岡市 住吉神社]
  願主名からは、男性か女性か判然としない。
博多の中洲でスナックバーだかラウンジだか、ともかく酒を飲ませるらしい店を経営しつつ、心理カウンセラーの資格を取得しようというのである。
何とも、積極的な性格の人らしいが…。
第一に気になるのは、その資格取得後は、どうしようというのかということである。
店はたたんで、心理カウンセラーとして生きようというのか、はたまた店も経営しつつ、心理カウンセラーとしても働こうというのか。
それとも、店での接客に心理カウンセラーとしてのノウハウを活かそうというのか。
その店の営業状態も気になる。
なにしろ、「店の営業が維持」できるかどうか、危ぶまれる状況にあるわけであるから。
あるいは、この「店の営業が維持でき」のくだりは、心理カウンセラー資格の願いにおける「講座を受講できて」と同じく、あまり意味のない、単なる回りくどい表現に過ぎないのか。
最後の二行からすると、どうやらそれが正解のようである。
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