願かけ絵馬の考現学
〜第四十二講〜








  体と心の毒が外へ
放出し、浄化されます様に
心と体の弱い所、悪い所が消えさり
心と体が健康になります様に

(願主名判読不能)
[新潟市 白山神社]
  まあ、俗に「心身ともに健康で」などと言う通り、精神と肉体の健康のバランスというものが、非常に重要だということに、筆者も異論はない訳である。
片方だけが健康そのもの、ところが、もう片方がどうしようもなく悪いという状態は困るのだ。
だから、この人が心身ともに健康であることを願うのは、よく理解できるのである。
が、こう何度も「心と体」を繰り返すのもどうであろうかと思われる。
最初と後のふたつで、「体」と「心」の順序が入れ替わっていることには、そう意味はなかろうが、「体と心」「心と体」そしてもう一度「心と体」と、こうまでしつこく強調されると、かえって、
<この人は、実はどちらかに重点があるのではないか?>
などと、余計なことを考えてしまうのだ。
「心の毒」とか、「浄化」とか、そういった言葉を見ていると、心配にもなってくるのである。
この願主、男か女か不明であるが、何やら怪しげな教えを奉ずる集団に巻き込まれて居はすまいか。
白山神社の神様は、寛大な心で見守ってあげてほしいものである。
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